私たちと木材

建築や産業の為に、過度な大木の伐採を招いてしまった結果の環境破壊や禿山現象の歴史

数多くの場面で使われている木木ですが中国大陸から仏教や高度な建築技術が伝来するようになると、大木は寺社の造営の材料として盛んに伐採される様になっていったのです。また、刀剣の製鉄技法(たたら製鉄)が伝来すると、その燃料に大量の木炭が必要になるので、同じ様にして大木も次々に伐採されていったのです。しかし、この様に過度な大木の伐採は、土壌の保水能力を大きく低減し、かつ土壌の栄養分を失わせるので、その結果として土砂崩れや洪水、そして最後には禿山になって現象が表れたのです。日本の各地には「毛無山」と呼ばれる山がいくつかありますが、過度な大木の伐採の結果、禿山になった為、そう呼ばれる様になったのです。

今後は、森林管理と木材資源の有効活用のノウハウとそれを生かす人材が求められます

この様な環境破壊の反省から、森林資源の管理・保全が叫ばれる様になり、徐々に森林は回復していったのです。しかし、今度は森林を管理するはずの地元が極端な少子高齢化や過疎化の波にもまれてしまい、森林が十分な管理も出来ないまま荒れてしまう現象が起きて来たのです。純粋な原生林であれば、特に人間が管理をする必要も無いのですが、一度里山化してしまった森林は、人間の手で十分な枝打ち・間伐材の伐採作業をしていかないと、保全が保てなくなってしまうのです。その為、今後は如何にして森林の管理を担う人材を確保する事が第一の重要事項と言えます。近年では、新興国を中心に日本の木材が高値で取引をされる様になって来ており、木材資源の有効活用と環境保全の大切さが益々高まっていると言えます。